2019年 01月 31日
Vitale Barberis CANONICO 2019SS |
明日より2月となりますが既に服飾業界は春夏シーズンに入っておりまして、毎日のように2019年春夏の生地バンチが届いております。
本日ご紹介しますのは、Milestoneでもお馴染みのイタリア老舗ミルVitale Barberis CANONICOの2019年春夏新作バンチです。
Vitale Barberis Canonico(ヴィターレ バルベリス カノニコ)は現在、イタリアでも最古、最大規模のミルとして知られていおり、その前身となる会社が毛織物生産に関して残る最も古い記録は、なんと1663年との事です。現在では最新鋭の設備を用いて、自社ネームだけではなく、世界中の大ブランドの数々や他のマーチャント(生地商)の服地を生産しております。
以前はOEM生産が多く、ブランドを影で支える存在でしたが、近年は自社プロモーションに力を入れ、世界中のテーラー、サルトリアと共にアイコニックなシリーズを作り上げ、そのハイクオリティかつコストパフォーマンスの高い生地に磨きがかかっています。
こちらの2冊にはスーツ、ジャケット、パンツ、フォーマル用と様々なクオリティの生地が揃っておりますが、これはと思った生地をピックアップしてご紹介していきます。
まずはここ数年人気が出ていますトロピカルウーステッド(撚りの強い糸を使って織られた盛夏用の平織り生地)のシリーズ「RUSTIC TROPICAL」と「4PLY TROPICAL」を含めましたトロピカルのシリーズです。
「RUSTIC TROPICAL(ラスティック トロピカル)」は、通気性も高く、撚りの強い糸を使っている事で生地には張りがあり仕立て映えする上に皺にも強いという汗ばむ時期にももってこいの生地です。無地ではナチュラルストレッチの物もあり、夏用パンツ生地としても極めて優秀なシリーズです。また、今期の英国調のトレンドに合致したメランジ調のチェック生地も揃っており、現代的な高い機能性とクラシックな服地を両立させているというまさしくカノニコらしいシリーズとなっております。
また、無地のプレーンなトロピカルはパンツにも最適で、Pantalonaio Osaku Hayatoでも定番の生地として毎シーズン必ずご注文を頂いております。
次は最早定番とも言える人気シリーズの「MOHAIR QUATTRO」と「MOHAIR TWILL」です。
「MOHAIR QUATTRO(モヘア クワトロ)」は、「4シーズンに亘り着用可能なモヘア服地」として、日本のみならず海外でも高い人気を誇っております。その名前は27%という約4分の1配合されたモヘアに由来し、290g/mという春夏物としてはウェイトもある、殆ど通年でご着用いただけるクオリティとなっております。「MOHAIR TWILL(モヘア ツイル)」の方は、モヘア混らしい少し強めの光沢感と張り、それに着心地の硬さの無いしなやかさが共存しており、盛夏のスーツ、パンツ用として人気が高いシリーズです。
共に「Tonik」や「Super Brio」といった往年の傑作モヘア服地シリーズより、モヘアの特性を活かしつつも現代のビジネスウェアとして使い易い機能性に仕上げてある服地となっております。もしも、現代のスパイがスーツを着て活動するなら、動き辛いヴィンテージのTonikなどではなく、こういった生地を選ぶのではないかと思いますね(笑)
こちらもカノニコでは既に定番となりましたシルク混ソラーロです。
シルクが10%配合される事による絶妙な光沢とソラーロの色合いの美しさは流石カノニコと言える生地に仕上がっております。ネイビー~ブルーはジャケット用としてもお勧めですが、グレー、ベージュ系もスーツ、パンツ用として使い易く、ソラーロ=玉虫という使い難さ無くお使いいただけるシリーズとなっております。
こちらのソラーロは昨年もそうでしたが、シーズンに入る前に完売してしまうという本当に人気の生地です。実は写真のブルー系以外にも何色かあるのですが、既に売り切れてしまっていて写しませんでした(涙)この様に今期も非常に動きが早いので、お考えだった方は早めにご覧下さい。
そして最後は、今期一押しのコレクションという「SUPERSONIC(スーパーソニック)」です。
これまでにない防シワ効果を発揮する弾力性のあるウールの原毛を優れた通気性を得るための高撚糸に紡いで織り上げた生地です。自然なドレープを生むナチュラルストレッチと、どんな気象条件化でもエレガントさを失わず、次のミーティングにも安心して備えることの出来るように撥水加工を加えられております。
ジャケットコレクションもあるのですが、こちらのスーツ用のスーパーソニックはパンツとしても非常に優秀な生地ですので非常にオススメです・・・と言いつつ、自分は試した事が無いので、今期これで仕立ててみようと思っています。
近年このように新開発される実用性の高い生地は多いですが、昔の化繊混で風合いの無い生地とは違って、ナチュラルなウールの風合いを殺さずに作られていてとても面白いですね。出来上がりましたらレビューをしますので、楽しみにしていて下さい!
Milestone マイルストーン
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TEL. 011-769-0462 / FAX. 011-769-0463
営業時間. 10:00〜19:00 / 定休日. 毎週火曜日 第一、三水曜日
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by milestone_spk
| 2019-01-31 16:00
| 生地