2015年 02月 06日
もう夏生地 |
さあ、昨日より雪祭りが開催になりましたね!
今年もなんだか雪が少なくて微妙ですが、寒さは本格的で嫌になっちゃいますね(涙)
そんな中ですが、もう夏生地が入ってきました。早いですね~
今回入荷した2点は両方モヘア混の生地です。
下はVitale Barberis CANONICOの「MOHAIR QUATTRO」、上はHolland&Sherryの「ESCORIAL MOHAIR」です。
こちらのCANONICO「MOHAIR QUATTRO」の方は15年春夏の新作生地で、早めの入荷ですがこちらでサンプルのジャケットを作る予定です。
モヘア混でシャリ感もあり、もちろんスーツも作れる生地で、色艶、張り、コシ、復元性、どれとっても申し分無しの優れた生地です。
他の色柄も非常に良い柄が揃っており、バンチはもう間もなく入荷する予定ですので楽しみにしていて下さい。
そして、こちらはHolland&Sherryの「ESCORIAL MOHAIR」です。
実はこちらは廃盤になったバンチ「ESCORIAL」に入っていたものです。Milestoneがオープンする前のシーズンのバンチですので、バンチ自体お店にありませんでした・・・
ちょっと長いですが、エスコリアルについて少し説明させて頂くと・・・
ESCORIAL(エスコリアル)は、14世紀ごろ北アフリカ原産の小型の羊がムーア人に連れられて移動し、 15世紀にその中で選別され、16世紀にスペイン王族にのみ独占的に使用が許されていた稀少種の羊の事です。その後、中世より栄華を極めたスペインの没落と共に、服地の歴史から姿を消していました。それ以降、エスコリアルの純血種はスペイン国内では見つからず、絶滅したものと考えられていました。それが19世紀の初頭にスコットランドの牧場で発見されました。そのエスコリアルは16世紀にスペイン王族から寄贈されていたエスコリアル純血種の子孫が残っていたものでした。英国では純血種保護の為、数社のミルが組合を作り、生産地をオーストラリアのタスマニア島に移し、独占的にその生産・管理しています。
エスコリアル自体、希少なヴィキューナより数少ない頭数しか存在しておらず、その生産量は年間20~30t程度。この量はカシミヤの生産量の1%以下である事からその希少性がお分かり頂けると思います。生地の特性としては、夏に涼しく、冬は暖かい、人の体温を保つ特徴があります。また、通常のウールとは違う独特のソフトな手触りや柔らかさを持っています。
ちなみにエスコリアル100%の生地というのもあるのですが、柔らかすぎてテーラードの上着やスーツに使うにはあまり適しているとは思えず、正直私はあまり好みではありません。ですが、モヘアを混紡することで、モヘアの張りと相まって(モヘアの硬さも和らげてくれています)非常に優れた生地となっています。
実は私も以前エスコリアルモヘアで一着作りましたが、その素晴らしさに感動して、手に入れようと色々聞いていました。
非常に高価な生地ではあるのですが、今後また出るかどうかは分からない生地ですので、もし気になった方はお早めにご覧になってみて下さい。
Ringhart Fabrics London オーダーシャツフェア
日程:2月4日~22日
価格:通常18,400円(+税)~→15,640円(+税)~
Ringhart Fabrics Londonバンチ全品15%OFF
納期:約1ヶ月
Milestone 鈴木
Milestone マイルストーン
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札幌市北区北8条西6丁目2-20新和ビル6F
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by milestone_spk
| 2015-02-06 13:14
| 生地